高血圧とは?

血圧が高いと病気になる確率があがるという事実は一般的に良く知られています。しかし、高血圧が続くと、どのような病気が発生するのかのかということは、ほとんど知られていません。 こちらでは、高血圧はなぜ問題なのか? 高血圧が続くとどうなるのか? についてご説明いたします。

高血圧とは何か?

人間が生きていくには栄養が必要です。栄養は食事として体内に取り入れます。この食べた栄養が血液の成分になり全身に送られます。この血液を全身に送り出すポンプの役割をしているのが心臓です。この心臓から押し出す力が強くなるか、もしくは血管が硬くなり伸び縮みしないようになると血圧が上がります。このように血圧が上がっている状態が高血圧です。専門用語では、血圧=心拍出量×末梢血管抵抗と定義されます。

病院、医院では血圧が130から140以上になると高血圧症という診断になり、食事療法、運動療法、降圧剤治療の適応になります。この診断基準については、日本高血圧学会が定めた、「高血圧治療ガイドライン2004」(JSH2004)がスタンダードになっています。

高血圧症は自覚症状が少ないため、血圧を測定するまでわからないことが多くあります。そのため血圧を測定しないままでいると、ある日突然、血圧が非常に高くなっていて、心筋梗塞や脳卒中になることがあります。

なぜ高血圧は危険なのか?

高血圧自体の自覚症状としては、頭痛、めまい、肩こり、むくみ、動悸などがありますが、症状が弱くて気づかないことがほとんどです。症状があったとしても、他の原因かもしれないので、高血圧が原因であると思う人はほとんどいません。しかし、高血圧をそのままにしておくと、やがて心臓病や脳卒中などの合併症をおこします。高血圧の恐ろしさは、この合併症にあります。

それでは、血圧が高くなるとなぜ心臓病や脳卒中になるのでしょうか? まず、血圧が高くなると、血管はその圧力に耐えるために、血管壁が厚くなります。しかし、血管壁の厚い血管は弾力性が失われてしまうのです。また、弾力性が失われた血管は傷つきやすくなり、血中の物質によって傷害されます。その傷口からコレステロールなどの脂質が血管壁に入り込むと動脈硬化になります。

この動脈硬化が安定している状態であれば、心臓病や脳卒中は起こりません。しかし、血管壁にさらに圧力が加わって動脈硬化が破裂した時に血管がつまります。動脈硬化が破裂するとその部分を修復するために血小板が集まり、この血小板によって血管がふさがれてしまうのです。

簡単なイメージとしては、にきびが血管の内側にできて、それが破裂するとカサブタができ、そのカサブタによって血管が詰まってしまうということになります。

心臓の血管が詰まれば心筋梗塞になり、脳の血管が詰まれば脳梗塞、手や足の血管が詰まればその先のしびれにつながります。

高血圧症の原因は?

高血圧症の80〜90%は特定の原因を挙げることはできないと言われています。いくつかの原因が重なりあって血圧が高くなるケースがほとんどだからです。これまでに、生活習慣と遺伝が高血圧と深く関わっていることがわかっています。また、この他に、加齢による血管の老化、ストレス、過労、肥満などが原因として考えられています。

一方、高血圧の10〜20%を占める原因を特定できる高血圧もあります。これには腎炎などが原因になる腎性高血圧症や、原発性アルドステロン症が原因になる内分泌性高血圧症があります。このような原因のわかる高血圧については、原因を取り除くことで血圧を下げることができます。